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「294」・とある日の出張面接後編。

3/26付け・NO.290の続きです。

「そんな泣きそうな顔されながら、こっちのお金だと思って自分勝手に
ケーキとカレーを頼まれても困りますよ。せめてこっちにいいですか?
って聞いて下さるならまだしも」って、負けじとこちらも泣きそうになります。

*今回まで3回に渡って小出しにしてお話させて頂いておりますが、中には
 「なんでそんな礼儀知らずで、しかもどすこい倶楽部向きの体型では全然
 ないっていう女性を無駄にダラダラと面接してるの?他の事したら?」
 と、思われる方もおられると思いますが、当店のある事務所には他にも
 友好店があるので、途中からそちらのお店の方で話をすすめてみようかなと
 思って、ここまでの流れに至っております。。

そしてドリンクが届き、まず訪ねます。
「理想と現実は違うかもしれませんが、一日のご希望金額はおいくらですか?」
すると、
「せっかく四国からわざわざ出てきたので、3万円ですね。でも、う~ん、激安店
でもんね。。じゃあ2万円くらいで毎日大丈夫です。その代わり寮を用意して欲し
いんです。でも寮費なんて全然ないんで、その分の”差額”で寮費でいいです。」

と、一気におっしゃられたんですが、こちらはもうびっくりして頭の中真っ白です。。
しかしながら出来る限り冷静にゆっくり、ご理解頂く為に、今の時代は街に出れば
綺麗と振り向かれるような女性でも毎回必ず2~3万を稼ぐのは容易ではないです
という事、申し訳ないですが当店に寮はないので、もし寝泊まりをご希望であれば
女性用の待機部屋で寝泊まり頂きます、という事等を彼女にお話させて頂きました。

すると、彼女は
「あ~やっぱりそうなんですね。今日さっきクビになった所も、昨日クビになった所も
同じような事言ってましたし、他の2つには、貴女なら一日に一人でもお客さんが
つけば万々歳ですよって言われましたからね。。やっぱり激安だとみんな同じか~」

遠くを見ながらそういう彼女に、私も負けじと遠くを見ながら、
「正直うちの激安店でもその認識でいて下さい。あと待機で寝泊まりもしばらくは可能
ですが、おっしゃるような6月くらいまでと言うのは申し訳ないですが無理です。」
と、彼女にお伝えし、ここで一度友好店の店長に、「こういう方ですがそちらのお店で
いかがですか?」と確認すると、「うん、うちはいいわ。」との回答が帰ってきました。。


「うん、そうでしょうね。。」と思い、改めて彼女に、当店の友好店ではお力になれない
ですという旨を、お伝えしたのですが、彼女は「じゃあこの時間何の為だったんですか」
と、泣きそうな顔しながら、勝手に頼んだケーキとカレーに舌鼓をうたれています。。

「今回ご縁はなく失礼なお答えになってしまいましたが、ジュースは当然ですが、その
カレーとケーキもこちらでご馳走させて頂きます。うちでは無理ですが他にもお店は
たくさんありますので、大阪ご存知ないでしょうから、勤務地とかお店のスタイルとか
言って下されば、一緒に僕もスマホで探して、ここいいですよとかお教えできますよ」

と言うと、彼女は大袈裟に頭を抱えながら、「いや、自分で探します」と言います。
ですので、会計を済ませ店の前でお別れします。そして私は自然に出た「ふ~」
というため息を漏らしながら駅に向かって歩き出したのですが、何故か、本当に
何故か、別れた彼女がずっと私の後をついて来て下さるんです。時折小走りで。。

*ここからまだ続くので本当は次回に回したいのですが。。
 いつまでもこの話を小出しにダラダラとは出来ないので、後少しお付き合い下さい。

「どうしました?まだ私に用がおありですか?」
そう言って私が振りかえると、彼女は「いえ、私もこっちに用があるんで。。」
と彼女はおっしゃられるので、私は再び少し速足で歩きだしました。するとやはり
小走りでついてこられます。。なぜか振り返ると彼女は知らんぷりをするんです。。

さすがに段々苛立ちがこみあげてきたので、
「なんなんですか?まだ御用がおありならおっしゃってください」少し口調がきつくに。。
すると彼女は「やっぱり一緒にケータイでお店探すのに付き合って下さい」と。。。

という事で、二度も喫茶店に入る気持ちにはならなかったので、駅が近い人通りの
多い中、二人で立ちながらケータイいじって、あれやこれやといいながら、2つお店を
セレクトして、それぞれのお店にすぐの面接希望の電話をされてたのですが、共に
先約等の為、明日になると言われたそうですが、アポはとれたとの事で、よかった
ですね、ではお元気でと今度こそお別れしようとしたのですが、彼女はもじもじしつつ、
「もし、明日の店も断られたり、すぐクビになったら。。それに今日の夕ご飯も食べれ
ない。。」そう、おっしゃられます。ですので、目の前にあったコンビニでおにぎりを
購入し、それを渡しながら、「明日のお店はきっとご縁がありますよ!大丈夫ですよ!」
と、お伝えし、「お店に戻ってからも念のために他にもお店探しておきますので、
もし明日の面接が万が一駄目でしたら、またお店に電話ください」と言ってお別れし、
彼女との長い時間は終わりを告げました。とてもとても長い時間だった気がします。。

そして、次の日のお昼頃、パソコンをポチポチ触ってると、彼女からお店に電話が。。
「一つ目のお店で断られました。二つ目のお店は夕方に面接なんですが、断られたら
どうしましょう?あれから他にはいい所ありました?私どうしたらいいですか?」
という彼女を、二つ目は大丈夫ですよ!と励まし、その場はのやりとり終わったのですが、
二つ目のお店の在籍欄に彼女のお姿はありませんので、四国にもうお帰りになられた
のか、それとも大阪のどこかいいお店に巡り合えたのか分かりませんが、喫茶店で
お別れする際にお伝えしたように、あの時のやりとりをこうしてネタとして日記にさせて
いただきましたので、もしお読み頂いてもお怒りになられないようにだけお願いします。。

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