本日もお読みいただきありがとうございます。
「梅田・十三どすこい倶楽部」理事長です。
前回NO.289の続きです。
「2日連続クビになるってどういう事ですか?しかもさっきクビになったって
いうお店さんって、内面を含めて地雷を売りにされてる所ですよ。そこを
クビになるって、何かトラブル起こしたり、お店のルールを守らないとかそう
いう事ですか?そういうスタンスではうちでも絶対に無理ですよ。。。」
そういう私に対して彼女は、首を何度もかしげながらおっしゃられます。
「私にも理由が全然わからないんです。理由も言わずにクビにされたんです。」
正直、もうその場でお断りして早々に帰りたい気持ちでいっぱいでしたが、
深く話をさせて頂ければ素敵な部分がみつかるかもしれないし、何よりも
女性求人の動きがよくない状況でもあったので、もう少しだけお話しさせて
頂こうと思い、喫茶店に向かって二人で歩きだしたのですが、こういう時に限って、
喫茶店が全然見つからないんです。。困ったなと思い、彼女にもう少しだけ
見つかるまで我慢して下さいねと、お伝えした所で我々の視界に美味しそうな
お好み焼き屋さんやラーメン屋さんが飛び込んできたんです。すると彼女が、
「あ~私、喫茶店でお茶飲みながら話すより、その辺でご飯食べながらでも
いいですよ」と、空腹をアピールするかのようにお腹をさすりながら言います。。
しかしながら、そのお言葉は毅然とスルーして、喫茶店へと向かう歩みを決して
止めはしませんでした。そんなこんなでようやく喫茶店を見つけて入店したのです
が、前後にも左右にもお客さんがいる状態で店内がにぎわっておりましたので、
やはりお仕事柄出来る限り女性は周囲の方に話を聞かれたくないでしょうから、
こちらは出来る限り小声でお話し説明させて頂こうと思ったのですが、そんな
私の気遣いは一切不要とばかりに、おしぼりで手をふきながら、いきなりとても
大きな声でこちらに問いかけてこられます。。
「今日この後すぐにお店に行って、いくら稼げます?何人つきます?」
大きな声でそうおっしゃられる彼女に、私がまず最初に出来る事は、
自分の唇に人差し指をあてて、「しーっ」と彼女にお伝えする事でした。
そうしてるうちにウエイトレスさんが我々のオーダーを取りにこられたので、
私はコーラをお願いし、彼女に”何飲まれます”と確認すると、
「じゃあレモンティーで」と、彼女もウエイトレスさんに伝えます。
当然それでオーダーを終えて、ようやくお話を始められると思うんですが、
その後に彼女はウエイトレスさんに向かって、
「話が終わったらケーキとカレーを食べようと思ってるんですが、
ケーキ色々あるんだけど、どれがおすすめですか?」と尋ねます。
そして、「ドリンクの後少し時間を空けてケーキとカレーはもって
来て下さい」と、勝手にオーダーを終えた彼女に対して、私はパニックを
起こしながらも彼女に尋ねました。
「先程、全く所持金がないっておっしゃってましたよね?」
「今、失礼ですがケーキやカレーの代金ってお持ちですか?」
そう問う私に対して彼女は、
「四国から出稼ぎにきたんですけど、クビになってばかりで泊る所もなく、
お金ももう1000円もないです。。」と、泣きそうな顔でおっしゃられます。
勝手ながらもう少しだけ続く為、また次回にこの続きはお話させて頂きますので、
もし宜しければまたお手すきの際にでも引き続きお読み頂ければ幸いです。