梅田・十三どすこい倶楽部の理事長日記

本日もお読みいただきありがとうございます。
「梅田・十三どすこい倶楽部」理事長です。

＊前回「314」の続きとなります。

「え、また来てる？合鍵？鍵渡してたの？」そう問うと、
「今後この家は俺のものでもあるから、合鍵作るから鍵わたせって。。
昨日居座れたまま仕事行くときに鍵渡したんです。その後返してもらったん
ですが、まさか本当に合鍵作ってるとは思わなくて。。どうしましょう。。」

そこから直ぐに警察に電話してもらったのですが、警察の方が彼女の自宅に
到着するまでに男が部屋にやってきてしまったそうで、警察に電話したから
もう帰って下さい！と懇願する彼女を無視して男は部屋に上がり込み暴れた
そうですが、すぐに警察の方が到着して事なきを得たそうで、その場で男は
警察の方から最後通告的なものを受け、帰ったそうなのですが、翌日彼女は
警察の方と相談して被害届を提出し、お店も心身ともに疲れたので少し休ませ
て下さい、と一週間ほど休みますが、その後また気持ちが前向きになってきた
ので明日からまた出勤します！と連絡が入り、その後は男も一切気配を感じさせ
ないとの事で、ようやく一安心かなと思ってた翌日、出勤当日の早朝5：30ごろ
彼女から電話が入ったので、寝ぼけながら「また男が来た？」と聞くと、

「はい、昨日の夜また家に来て家に入れろ！話を聞いてくれ！というので、
帰ってください、また警察よびますよと言ったんですが、泣きながら私の事が
好きで好きでたまらない、明日の出勤休んでくれ、もうこんな仕事せんとってくれ
っていうんです。今は無職やけどすぐ就職して俺が学費とか頑張って援助する。」

「ずっと玄関の向こうで泣きながら言ってくれるんです。私嬉しくなって。。
こんなに男の人に熱い気持ちぶつけてもらった事がないから本当に嬉しくて。
結局部屋に入ってもらって今はぐっすり寝てるんですが、その寝顔も可愛くて。。」

「私が卒業したら結婚しようって約束もしたので、この後警察に被害届を取り下げに
行きますし、もう彼に申し訳ないので今日の出勤もやめてお店自体このまま卒業
します。本当に色々ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでしたが、彼となんとか
頑張ってやっていきますので安心してください。」

「了承する以前になんでこんな早朝に？」という言葉を無理やり飲み込みながら、
電話で多分40～50分位は「冷静になってください。」的な事等を切に訴えたのです
が結局全然分かってもらえずに、退店を了承する事となりました。
その当日はやるせない思いで一杯でしたが、翌日には気持ちを切り替えた所、
閉店作業中に警察から電話が入ります。

「おたくで働いてる〇〇さん、昨日の朝に被害届を取り下げに来たんですが、
その後直ぐ夜に、男の暴力で死にそうになってる、助けてくれってパニックになって
過呼吸おこしながら警察きて、被害届の取り下げはなしでって言ってるんです。」

「男からの連絡が怖いからと自分で自分の携帯も壊したそうで、とにかくパニック
起こしてるんですが、何回もお店に事情を説明しておいて欲しい、ごめんなさいと伝えて
おいて欲しいと。とにかく今晩はこのままうちで保護します。」

そして翌日の昼頃に、
警察の施設的？な所からも電話が入ります。

「精神に異常をきたしてるようで当分こちらの施設で預かる事となりました。
ご本人の希望でご家族とお店にだけその旨連絡入れておいて欲しいと彼女に
懇願されましたので、ご連絡させて頂きましたが、こちらにいる間は彼女への
連絡はご家族しか取れませんので、彼女がまた回復されてご自身で連絡入れ
まい限りは今後は連絡は一切取れませんのでご了承下さい。」

その後一月たっても連絡はありませんし、連絡もずっと取れないままで、
心配でしたし責任も感じていたので彼女の家まで行ったのですが、既に空き家に。
結局その後の彼女がどうなったのかは分かりませんが、今回のトラウマを乗り越え、
元気で幸せにされてる事を願いますし、あの男と間違ってももういない事も願います。